食品衛生管理者(食品衛生監視員)

食品衛生管理者(食品衛生監視員)

食品に起因する危害を防止する役目がある仕事

営業施設の立ち入り検査や指導を行っているのが食品衛生監視員です。
国や保健所を設置している自治体には、置くことが義務付けられています。
就職は、保健所など全国にある検疫所が対象です。
食品衛生監視員になるには大学や薬学などで課程を修めて、公務員試験に合格することが必要となります。
試験においても21歳以上30歳未満という規定があります。
一方で、食品衛生管理者は、食品製造工場、加工工場などで食品の衛生管理に務める人を指します。

仕事内容について

食品衛生監視員の仕事は大きく分けて3つあります。
まず、いずれの業務でも輸入食品が日本で安全に流通できるように、検査などを行っています。
また、簡単にいえば「日本の食の安全を守っている仕事」です。

仕事内容は、検疫衛生業務、試験検査業務、輸入食品監視業務です。
食品などを輸入する際、提出が義務付けられています。
その届出が合うかどうかのチェックを行います。

北海道から沖縄まで数えると、検疫所は数えきれないほどあります。
それらが就職先となりますが、就職した後、2年から3年ごとに異動となることが多いです。

その他にも、企業や店舗に抜き打ち検査をしたり、衛星巡廻や指導、教育を行います。
そのように聞くと、法人からは「煙たがられる存在」のように思われがちですが、
今では事件になった後では大問題で信頼を落としかねないため自ら指導や教育を申し出るメーカーも増えてきています。
衛生の知識が必要なため、栄養士や調理師の免許を持っているとより有利ですし、
人と話し、接する仕事のため、コミュニケーション能力も必要です。

勤務時間などは深夜業務などは無く、朝から夕方までの勤務時間です。
土日祝が休日であることが一般的ですが、勤務地によってはシフト制となる場合もありますが、
家庭やプライベートとの両立も充分にできます。
公務員という位置付けになるため、福利厚生や待遇も良く、専門性が高い分、昇進や昇給も見込める職業です。

食品衛生監視員として働いている方の声

食品衛生監視員として働かれている方は、この食の衛生管理が厳しい現代であるからこそ将来性はある仕事と語っています。
専門性がとても高く、勉強しなければ指導ができないこと、何より勉強したことがすべて仕事に生かせることもやりがいの1つとなっているそうです。
毎日の生活の中で欠かすことができない「食」ですが、その食の安全が問われている中で、安全を現実のものとする重要な仕事です。
食の安全を守るという仕事内容に誇りを感じている人も多いでしょう。

食品の衛生管理のために営業者が持つべき資格

食品衛生法において、食品衛生法施行令に指定がある食肉製品製造業など、製造や加工の過程で衛生上配慮を必要とする一定の食品または添加物の製造・加工を行う営業者が持つべき資格があり、それが食品衛生管理者です。
食品衛生管理者とは、厚生省より認定されている資格で、食品衛生法に基づいて、規定されている食品に起因する、食中毒の防止、予防、食品衛生に関する危害防止などを行います。
仕事内容としては、施設において製造・加工の段階で、食品や添加物への衛生管理です。

食肉製品や乳製品、食用油脂などを製造加工している企業では、営業車は営業許可施設ごとに、食品衛生管理者を設置することが義務付けられています。
たとえば、メーカーの有名・無名に関わらず食品に対して何かトラブルが起こると一大事ですよね。
食中毒者が出たと世間で騒がれれば、店舗の営業停止に追い込まれますし、メーカーであれば商品回収のため莫大な損失を抱えることになります。
そうしたトラブルを防ぐために、必要なのが食品衛生管理者の予防と管理の仕事です。

食品衛生管理者は、営業許可施設ごとに必ず一人は必要となるため需要はありますが、資格だけでの就職は正直に言うと難しいでしょう。

食品衛生管理者になるには

食品衛生管理者になることができるのは、申請高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者で、食品衛生管理者を置く必要がある製造業または加工業で、衛生管理の業務に3年以上就いていた者です。
他には、医学や歯学、薬学などさまざまな勉学を学んでいた者も食品衛生管理者資格をすることができます。

資格は試験ではなく講義を受講することで取得が可能です。
講義の内容は、一般共通、乳製品関係、食肉製品関係、添加物関係等があります。
願書や受講地、受講料などは各自治体によって異なり、申し込みは、ホームページから申込書を印刷して郵送する方法もあります。

食品衛生管理者と食品衛生責任者の違い

食品衛生管理者と似ている資格に、食品衛生責任者という資格があります。
この2つの資格は、似たように思われがちですが、全く異なる資格のためご注意ください。
食品衛生責任者は1万円で受講できるのに対して、食品衛生管理者になるためには20万円以上のお金が必要です。
その違いは、できる仕事内容の幅と責任の大きさも関係しています。

食品衛生責任者は、飲食店の管理のみしかできませんが、食品衛生管理者は、食品の製造工程での管理を行うことができます。
それだけ責任が重大であり、工場などでは小さな混入物も命取りですから、徹底した衛生管理が必要です。
飲食店を経営する上では、食品衛生責任者の受講のみで問題はありませんが、工場などで働く場合は、食品衛生管理者が必要となります。

食品衛生管理者、食品衛生監視員は人と食と安全をつなぐ、とても大切なお仕事です。
衛生管理は、重大な仕事であり食品メーカーの安全を守り、そして人々の健康を守り世の中の豊かさを守っているお仕事なのです。